「すべての土台は国語力」。
アゴラでは創意工夫をして子どもたちの国語力アップを図っています。
アンテナを高くして「これは!」というものは具体化に努めています。
そうした中、ある研修会で出会ったのが直井明子先生です。
氏は「国語力が『生きる力』になる仕組み」と題して、以下のメッセージを発しています。
共感しました。若干長くなりますが、ここに抜粋させて頂きます。
人は同じ世界に住んでいても、それぞれ行動が違います。
例えば、幼児と大人が同じ部屋にいたとしても、大人は新聞を読もうとし、幼児はおもちゃで遊ぼうとします。
幼児にとって新聞は紙の塊に見えているのかもしれません。
近代言語学的に言うと「言葉にできないことは意識上に上らない」のです。
作文がうまく書けない子、語彙の乏しい子は、実はぼんやりとした世界で生きているのかもしれません。言葉による理解が進むと、行動が違ってきます。
「かわいそう」という言葉の意味が分かれば、自然に弱い人への親切な行動となって現れます。
社会人になったとしても、ビジネスの言葉がよく解れば、仕事のできる大人になります。
言葉による認識力を高め、現実の行動を変え、人として大きく成長していくことをモデルにしたのが
国語力ピラミッドです。
グローバル社会への対応のために、大学教育改革が進められていますが、入試改革であらたに試されるのも、一朝一夕には育成できない記述力や問題解決力などです。
時代を先取りした教育が必要となっているのです。