春は別れと出会いの季節。
中でも別れは悲しみや苦しみとセットとなることが殆どです。
作家の伊集院静さんが、エッセイ集「さよならの力」を出しました。
タイトルに魅かれ読みました。
別離を経験した人の胸中には、その人が生き続け、残された者に生きる力を与えてくれること、さらに自分と同じ境遇に直面した人を前にすると励ましやいたわりの言葉が自然と出ることなど素直に共感しました。
氏は「自分がどう見られるかを気にするのではなく ただ、『この人を助けたい』と自然に思える覚悟や気持ちが湧く。
それが、『さよならの力』ではないでしょうか。
『さよなら』を生きる糧に、他人のために生きる力が備わったのでしょう」と語ります。
だから「不運と思うな」「追いかけるな」と呼び掛けています