「今はただ一つの道しかない、それは前進だ、おそらくは試練と苦難とを通しての前進であろう、けれども前進だ」ノルウェーの探検家フリチョフ・ナンセンの言葉です。少し難しいかもしれません。でも「一歩」前進することを想像したら今日やることが見えますね。アゴラはキミと共に「今日より明日へ」と前進します。

「遺伝」と環境」

日本LD学会の第30回大会が12月11・12日と開催されます。

きょうはその前夜祭。

プレコングレスとして、慶応大学小児科医・高橋孝雄先生の一般公開講演がありました。

タイトルは「子どもを育む遺伝の力、環境の力、そして代弁の力」。

ZOOMでの90分に渡る内容は聞きごたえがあり視野が広がる実感がありました。

中でも「子どもたちが困難を克服し人として幸せな人生を手に入れることが目標」との言葉に強く共鳴。グラフを使った視覚的説明も説得力があり、社会問題となっている不登校や虐待などにも話題が及びました。そして「傾聴」(=寄り添う優しさ)の歯車を原動力に「説得力」(=納得させる強さ)の歯車を回す「代弁」こそ支援の第一歩と強調されました。

私が関わらせて頂いているAくんのお母様も心休まる暇がないほど問題を抱えておられます。悪戦苦闘の日々を重ねる彼女に言って差し上げたいです。

「お母さん、あなたは充分に頑張っておられる。きっと幸せな家族になると思います」と。子どものことで悩んでいるとしたらそれだけで愛情なのですから、加害者であるわけがありません。

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