自立について

本日、相模大野で開催された「社会モデルと当事者視点に基づいた発達障害の理解と支援」と題した熊谷晋一郎氏の講演会に足を運びました。

熊谷晋一郎 氏

 冒頭、「障害はどこにあるのでしょう」との問いかけが。自らの内にあるのか、外にあるのか・・・それを医学モデルと社会モデルに大別し、健常者に近づかないと社会で生きられないとした1970年代の主流的考えを否定。80年代に入り制度や環境整備、道具や情報提供などの課題を負うべきは社会であるとする世の動きを解説されました。

 さらに「自立の対義語は依存なのか」との問題定義があり、結句、障害者とは「何かに依存しすぎている人々のことではなく、いまだ十分に依存できていない人々だ」と捉えることもできると提言されたのです。なぜなら人間は誰しも日常の生活のほとんどを社会的環境の支えに依存して生きているわけで、障害者の場合、そうした人為的環境にその特性が妨げとなっていると考えられるからです。まさに逆発想でした。

 そして実践的なこととして「共依存」に警鐘。支援の質と量の和が一定とした場合、1人が100%背負うより、10人が10%ずつ分散した方が良いと。選択肢を増やすことで、閉塞しがちな親子間の悲劇を避けることもできます。

 お話は全て当事者目線。目からウロコの学びを得て豊かな気持ちになりました。

 氏の益々のご活躍に期待します。

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