先月、国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんが、亡くなられました。
活躍の様子は何度も報道で拝見しました。
そのたびに、りんとした姿や言動、そして現場に立つ勇気に、「何と素晴らしい!」と魅せられてきました。
特にコソボ紛争時のリーダーシップは印象的です。
資金も人手も足りないとマイナス発言が続くスタッフ会議で、緒方さんは「何ができないかではなく、あなたに何が出来るか教えてちょうだい」と応じたそうです。
国も言語も文化も違う職員を前にして、目の前で苦しむ難民のためにできることは何なのか。
たとえ、微々たるものであろうと「1ミリでも前へ」という号令を発したのです。
負けない強さを学びました。
同時代に生きる地球人として後に続きたいと思います。