「今はただ一つの道しかない、それは前進だ、おそらくは試練と苦難とを通しての前進であろう、けれども前進だ」ノルウェーの探検家フリチョフ・ナンセンの言葉です。少し難しいかもしれません。でも「一歩」前進することを想像したら今日やることが見えますね。アゴラはキミと共に「今日より明日へ」と前進します。

ありがと。

Tくんは中学3年生で入塾してくれました。

現在、明年2月早々に実施される志望大学の一般入試に向けてねじり鉢巻きの日々です。よって足掛け5年の付き合いとなります。

冬期講習3日目のきょうは、生物基礎の授業でした。開始より5分程遅れて入ってきました。

入室の手続きを済ますとカバンの中から個包装のカステラを手渡してくれました。

「どこかのお土産?」と聞きましたら「コンビニで」との答え。

「ありがと。」と返しながら、その時間が合ったら早く来ればいいのにと内心、思いました。

席に着くと今度は、担当の講師にも渡している様子。彼なりの気配りです。

どんな気持ちで選んでくれたんだろうと思ったらTくんの変わらない優しさがしみじみと思われました。日頃、彼はことばが乏しくコミュニケーションが得意ではありません。しかし心はいつもウェットで相手のことを考え、不測の事態にも怒った顔を見たことがありません。希望する動物愛護の道を開く手助けができたら幸せです。残す日々はあとわずか。講師からも解くスピードが増したとコメントがありました。どうかどうか勝利を手にできますように。

因みに頂いたのは「はちみつ香るしっとりカステラ」。彼らしい選択でした。

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