「今はただ一つの道しかない、それは前進だ、おそらくは試練と苦難とを通しての前進であろう、けれども前進だ」ノルウェーの探検家フリチョフ・ナンセンの言葉です。少し難しいかもしれません。でも「一歩」前進することを想像したら今日やることが見えますね。アゴラはキミと共に「今日より明日へ」と前進します。

ほっこりな出来事

「おうちの方で何かありましたか?」打って変わって授業に集中するOくんの様子を伝える私に、電話の向こうで「あったんです」とお母様。

パパが勉強を教えていたところ「分かんない。もうムリ!」と投げ出してしまったOくん。(塾でもあるあるです)どんなに説得しても埒が明かず「出て行きなさい」と言い放ってしまったと。

日が落ちて暗い中、ホントに出て行かれて・・・。探し回った結果、ナント交番にいたそうです。事情を知ったお巡りさん。「僕も小さいころキミと同じだったよ。みんなが通る道なんだ」と自分の体験を話しつつ寄り添ってくれたそうです。「本来なら児童相談所の仕事でしょうけれど」とご両親に断りながら。

家を飛び出るほどカッカしながら行く当てもなく・・・飛び込んだ交番で想定外の接待(!)を受けたOくん。どんな気持ちだったでしょう?まさに「北風と太陽」。親は北風を吹かそうとして厳しく言うのではありません。しかし、子どもにその意図は素直に伝わりません。イヤ分かっているからこそ分かろうとしないのかも知れません。

ここに第三者の大切な役割があると思います。善意の第三者。出会いの縁を大切に思い行動する質の良い大人です。

当直のお巡りさんの振る舞いにほっこりしつつ、私も子どもを信じる前向きな大人であろうと思いました。

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