通知表は学業の現状を知る資料です。しっかり把握し分析し、対策を考え実行していけば良いのです。
① 絶対評価と観点別評価
昔と違って、現在の通知表は相対評価ではなく絶対評価です。
絶対評価は、学習内容についての習熟度を規準に照らして評定します。
習熟度の規準というのが、観点別評価というシステムです。
各科目に4つ(国語は5つ)の観点があり、観点毎に、A゜・ A ・ B ・ C゜・ C の5段階です。
A゜:5点、A :4点、B: 3点、C゜:2点、C: 1点 でその合計点によって、5~1の評定が決まります。
4つの観点は、「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」
(国語は「関心・意欲」「話す聞く能力」「書く能力」「読む能力」「知識・理解・技能」の5つ)
A゜からCまでは「関心・意欲・態度」以外はほぼテストの点数で決まります。(技能科目については実技の点も大きな割合があります)
ほとんどの中学校の定期テストは観点別に分類されていると思います。設問に観点が書いてあったり、解答用紙の採点が区分けされていることも多いので、ご覧になってご存知の方も多いと思います。
何点でどの評価になるのかは学校やテスト毎に異なりますので確定できませんが、配分点を5分割したものと大きくは違わないと考えて結構です。ただし通常の小テストも含める場合が多いようです。
また、「関心・意欲・態度」が一番はっきりしないブラックボックスです。宿題提出、ノート点、授業態度、発言など、基準が曖昧かつ先生の主観がどうしても影響します。
とはいえ、今からすぐに対策でき、言い方は悪いですが勉強ができなくても評価を上げられる観点項目でもあります。この項目がCやC゜の人は、まずはこれをBやAにしましょう。ある意味努力さえすればできることです。それだけで評定が1つ上がるかもしれません。
② 高校入試における通知表評定=内申点
高校入試において、通知表の評定は調査書として選考のための数値として使用されます。公立高校入試の選抜には、第1次選考と第2次選考があり、第2次選考では調査書の評定は用いませんが、第1次選考で残った定員の10%というリスクの高い話なので、特殊な事情が無い限り、最初からこれを狙う人はほとんどいないと思います。
私立においては、推薦や公立との併願の場合は、内申で合否が決まることがほとんどです。
神奈川県公立高校入試では、内申点の
中2+中3×2(135点満点)が数値として用いられます。
この中2の成績が内申点に入るということを知らない中1・中2生や親御さんが意外といます。
知っていても、中3になって受験を意識するまであまり重く受け止めていない場合が結構あります。
高校受験は中2になったら実質始まっているということをしっかり意識しましょう。
以上が先ずは通知表について知っておいて頂きたい基本的なことです。
評定を上げる具体的な方法については、個別ににアドバイスをさせて頂いています!